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達也は紗也子が大学生のときにできた子供だ。紗也子は周囲の反対を押し切って、女手一つで達也を育てた。成長した達也は無事就職が決まったのだが、この歳になっても彼女はおろか友達の一人も連れてこない。不思議に思っていた紗也子だったが、ある夜達也が自分の体にイタズラをしていることに気づいた。このままではいけないと思った紗也子は、話し合いの場を設けるために温泉旅館に誘った。
10年前に夫と離婚したつばきは女手一つで志朗を育ててきた。一生懸命育てた甲斐もあって志朗は専門学校を卒業し、無事就職が決まった。しかし通勤に時間がかかるので、つばきは一人暮らしを勧めたが、志朗は家から出ようとしなかった。母親離れできていないことに気づいたつばきは、志朗を外に出そうと温泉旅館に誘うのだった。
息子が幼い頃に父を失って以来、まいは息子とずっと二人で生活してきた。大切に育てた息子は反抗期もなくすくすく育ち、無事大学を卒業し就職先もきまった。しかし配属先が関西と知り、まいは焦った。今やまいにとって、息子は息子以上の存在になっていた。まいは二人きりの最後の想い出にしようと、息子を温泉旅行に誘った。
リョウが二十歳の頃に出産したのが政明だった。父親は蒸発し、リョウは周囲の反対を押し切って女手一つで政明を育てた。親子仲は良く、二人は親子と言うより友達同士に近かった。そんなある日、政明がリョウを温泉旅行に誘った。いつもの二人旅行とはしゃぐリョウとは裏腹に、政明はリョウに想いを告白しようと思っていた。
仁美は14年前に離婚し、長男は夫が、次男は仁美が育てることになった。長男と仁美の二人が再会を果たすのは元夫の葬儀だった。そのときはバタバタして話せなかったが、葬儀から2か月後、長男から温泉旅行の誘いが来た。仁美はふと次男のことを思い出すが、旅行に行くことにした。
メアリーと政明は義理の親子だ。美人で歳も近く、それでいて母性溢れるメアリーに政明は性欲を抑えるのに必死だった。しかし肉欲を抑え込むほどに、政明の精神と肉体は衰弱していった。政明は耐えきれず家を出ることを決意したところ、最後に親子3人で温泉旅行に行くことになった。これでキッパリと政明はメアリーへの想いを断ち切れるはずだったが…。
10年前に夫と離婚をした有紗は、女手一つで息子の悠岐を育てた。不憫な思いをさせまいと必死に働き、学費のために働いた。その甲斐あってか悠岐は無事卒業が決まり、就職先も見つかった。子育てが一段落して寂しい気持ちでいると、悠岐から温泉旅行に誘われた。二人は親子だけの卒業旅行へと出発した。
尚子が20歳の時に悠岐が産まれた。父親は行方をくらまし、尚子は周囲の反対を押し切って女手一つで育てた。時に優しく時に厳しく、母として父親代わりとして悠岐を育てた。その甲斐あってか悠岐は無事就職して寮で暮らすことになった。それから月日が経ち、悠岐が連休をもらって久しぶりに里帰りすることになり、尚子は親子水入らずの温泉旅行に連れていった。
けいは息子を女手一つで育ててきた。無事に大学を卒業した息子だったが、実家暮らしをやめようとはしなかった。友達や彼女を連れてくることも、遊びに行くこともないので、たまには外に連れ出そうと温泉旅行に誘うのだった。
悠岐の母、千里は15年前に離婚したシングルマザーだ。千里は悠岐を立派に育てようとガムシャラに働き、大学を卒業させ立派な社会人に成長した。悠岐は初めての給料で千里に温泉旅行をプレゼントした。悠岐が旅行に誘ってくれたことが千里は心底嬉しかったが、母親としての役割が終わったようで、少し寂しくもあった…。
悠岐の両親は17年前に離婚し、悠岐は父についていった。大学卒業後、就職の報告をしようと久しぶりに母礼子に会うことになった。礼子は母子二人水入らずの旅行をしたい、と山奥の温泉旅館を予約した。礼子は久しぶりの息子との再会にウズウズしていた。
八年前に夫を事故で亡くしたしのぶは、女手一つで息子の悠岐を育ててきた。二人は親子だが四年前に一度だけの約束で肉体関係を持っていた。それからは普通の母子として平凡に過ごし、やがて悠岐は就職し家を出て行った。月日は流れるがしのぶの心にはあの日の出来事がずっと引っかかっていた。そんなある日、悠岐最後の親孝行にとしのぶを温泉旅行に誘ってきたのだった…
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